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「自分に自信がなかった人」が「自分に自信がない人」に向けて発信します。 ■就活■自分探しではなく、自分づくり■心理学/教育■おすすめ本紹介 4月から働きます。

「自分を知る」ことについて

自分を知ることってホントっに難しい。僕は、初めて就職活動を通して、徹底的に自分と向き合った。それまでも、自分自身について考える機会はあったにもかかわらず、「正確に」自分を把握できていなかった。
では、「正確」に自分を理解するとはどのようなことだろう?

「理想の自分」と「ありのままの自分」

良く起こりがちなこととして、「こうありたい、理想の自分」と「ありのままの、素の自分」をごちゃまぜにしてとらえてしまうことがある。あるいは、どちらか一方に偏った自己認知をしてしまうのだ。

例をあげてみよう。ある人は、「社交的な自分」を求めていたとしよう。その人は確かに「気心の知れた友人との間では」明るくふるまうことが出来る。「素の自分は、仲の良い人間関係の時に表れる自分だし、こっちの自分のほうが好き」という理由で、「自分は社交的だ」と本当に思い込んでしまう。でも、初対面の人との会話で緊張する自分も「本当に自分」ではないか。このように混在する自己像に惑わされ、その中で「こうありたい自分」を無意識のうちに「本当の自分」と解釈するケースは多いと思う。本人の心の中で「社交的」にふるまうことへの憧れが強い場合はなおさらこの傾向が強く出るような気がする。

素の自分と理想の自分を区別する

理想の自分は、こうありたい自分、好きな自分とも重なる。だから、絶対に否定してはいけない。「こんな自分になりたいのだな」と認めて、そっとしておく。とりあえず、心の片隅に置いておくイメージだ。
とりあえず、今の、リアルな自分を正確にとらえて、受け入れよう。そのためには、身近な友人や家族、その他の大人に客観的な意見を聞いてみよう。なるべくいろいろな大人の意見を聞いたほうが良い。自分自身も置かれた環境によって様々な役割を担っている。だから、他者が受ける印象も様々だ。その中で、共通する資質があったら、それこそがあなたを特徴づける強みだ。その特徴を活かして、その先の人生選択をしていくと良い。付け加えると、自分の特徴や強みを知るヒントは、「自分が一番イキイキしていた時のエピソード」に隠されていることが多い。だから、イキイキしていた時期に関わった人たちに「自分」について話を聞きに行くことは、ものすごく良い方法だと思う。

僕の場合は、上記の記事で明記した通り、典型的な「自己追求型」の人間だ。知的好奇心が強く、知識と知識や物事の背景要因と事象のつながりが見えたときにものすごくワクワクする。チームメンバーにも斬新な視点からの気づきを与える(みたいだ)。人と友好的な関係を築くことも得意(みたい)だ。
一方で要領が悪く、テキパキと仕事がこなせない。プレッシャーにも弱い。だから、強い期待と責任を感じると委縮する。さらに、人を頼るのも下手。威圧感が強い上司に管理されるとトコトンパフォーマンスが落ちる。

こうやって自分を掘り下げて考えていくことで、自分らしさを活かせる環境を選ぶことが出来る。それは、自己充実や人生の幸福観につながる。

これで終わりだと少し味気ない。だって、「ありのままの自分」が好きだとは限らないから。素の自分、ありのままの自分を受け入れて、自分の強みと特徴を把握したら、少しずつ「理想の自分」に向けて自分を成長させていこう。理想の自分に向けて自分を成長させることは、「自分は変われるんだ」という自信をつけることにつながる。これは、健全な自己評価には不可欠だ。

まずは、
現状の自分をしっかりと把握し、受け入れること
②同時に「理想の自分、好きな自分」も把握し、区別する
③「理想の自分」に向けて、少しずつ変わっていくことを意識する。


すぐには、自分は変われない。でも、長い時間をかければ大きく飛躍できる。健全な自己認知と自己評価で毎日を力強く歩んでいく人が増えたらなと思う。


最後まで読んで下さり、ありがとうございました。