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「自分に自信がなかった人」が「自分に自信がない人」に向けて発信します。 ■就活■自分探しではなく、自分づくり■心理学/教育■おすすめ本紹介 4月から働きます。

自分が嫌いで仕方ない人へ

就活で自分が嫌いになった
今、就活をしている人や就活を経験をしている人は、就職活動に対してどのような感想を持っているのだろう。

僕は、物凄く悩んだ。就職活動を通して、自分が嫌いになった。

なぜなら、自分のモノサシを持って生きていなかったから。

他人が良いと評価するものしか価値を感じられない、そんな人がいると思う。見栄や名誉のために生き、自分が良いと思う生き方を持っていない人だ。

僕は、そんな大人になりたくないと昔から思っていた。でも、気づいたらそのような大人に少しずつ近づいていた。何となく周りの評価や流行に流される生き方や価値観を否定する。その割には、自分の望みすら語ることが出来ない。

僕は、人が「良い」と言う物や職業、生き方を心の底から「良い!」と思うことは少ない。
ブランド物やインスタ映えする料理のどこが良いのかわからない。でも、人が良いと思っているものを否定するほど、自分が何を望んでいるのかもわかっていない。

「これじゃ、人と違う何かが好きなただのナルシストではないか。」

そんな自分が嫌いで嫌いで仕方なかった。

就活もまったく同じ。自分が本当に望んでいる生き方がわからない。

ただ、皆が望んでいる大手企業で働く生き方に全くワクワクしていないことは分かっていた。周りのみんなに流され、就活をしている自分は相変わらず好きになれない。でも、道を外れるほど能力もビジョンもない。
情けない自分が見ていたその頃の景色は灰色の世界だったと思う。

何に悩み、何を考えたか、それが自分らしさのヒント
それでも何となく、就活をして何となく人生を決めることが不安だった。何を信じ生きていくべきかわからなかった。偏差値とか優秀とか、それを手に入れるために生きてきたわけじゃない。人を幸せにし、自分も幸せになるために生きるんじゃないのか。幸せになるためのヒントは自分の中にしかない。他の誰かが教えてくれるものではない。幸せになるためには、自分を知るしかないという当たり前のことに気がついた。

何もないはずの自分も、何かを感じ、何かに悩み、何かを考えている。そしてそれは他の誰とも違うもの。
僕の場合、人、生き方、成長、ここらへんにヒントがありそうだと思った。

ちょっとだけ僕の話
人の成長に関わる仕事がしたいと考えても、学校の先生くらいしか思いつかなかった。でも、学校の先生にはなりたくない。学校教育の外で学び、身につけたモノサシこそが個性を育てる。モノサシは価値観とも言える。その価値観が社会の中で自立して生きていくためには、大切だと思っている。学校の勉強や部活の成績、先生受けがいいかどうかだけで生徒をはかりたくない。そんな価値観を押し付けたくない。別に教師全員がそんな大人だとは思ってないけど、自分は学校の雰囲気に呑まれてそんな「嫌な大人」になってしまいそうに思えた。

だから、色んな場所に足を踏み入れ、色んな活動に参加し、色んな出会いを経験した。様々な人の生き様に感化されたり、少しだけ落胆したりもした。
そこで、自分の無力さを嫌なくらいに痛感した。

無力さを痛感したからこそ、人と出会い人から学び続けることは止めてはいけないと思った。

で、何になろう。
何も知らない僕にできることはあるのだろうか。
だったらいっそのこと色んな大人と出会える「営業の仕事」をした方が良いのかも。人を雇い、育てることの大変さ、組織を活性化するための知恵、雇われる側の苦悩や本音。それを知ることで働くことや人との関わりの本質を感じられるはずだ。

人は社会との関係でアイデンティティを形成する。社会との密接なか関わりは、仕事の中で経験する。だから仕事は人のアイデンティティの形成に物凄く大きな影響を与える。働く個人の幸せと組織の形成に関わり、社会の中の個人の本質を自分の言葉で語れるようになった時、僕は自分が思う本当に大切なことを伝えられるのだと思う。

何年かぶりに心の底から望む目標を見つけられたようなきた。

行動し、人と出会い、刺激をうける
自分なりのモノサシを持って、納得して自分の人生を作っていくためには、どうすれば良いのだろう。

多分、遠回りをすることだと思う。効率的に賢く失敗しないように生きようとしたら、「自分らしい」生き方には一生たどり着かない。

僕は遠回りして、社会人になった。この選択が正解だったかどうかはわからない。正解にしていくしかない。

遠回りして分かったことは、色んな人と出会い刺激を受け、感情を言葉にしていくことを愚直にやるしかないと言うこと。そういうプロセスを踏んで、やっと「その人だからこそ伝えられること」が出来てくる。それさえ明確になれば、自分が果たすべき使命を得たようなものだと思う。使命こそ人生の意義を感じるために必要なもの。そのためにも行動→感化→内省→行動を繰り返していく。

何となく生きていては、何となく流されて生きて人生が終わってしまう。
「何となく」は本当に怖い。
みんなの評価軸で自分の人生を決めていては、本当の幸せは手に入れられない。いつも誰かの幸せと自分の幸せを比べてしまうようになる。
そして、「とにかく自分は人と違うマン」にならないためにも自分を知り、色んな出会いに感化されよう。世の中には魅力的な大人がたくさんいる。遠回りしなければ、魅力的な大人を知ることすらなかった。それは、100万円のワインを知らずに、500円のワインだけで満足するものだと思う。本当に良いものを知らなければ、何が理想かはわからない。だから色んなものから刺激を受けなければいけない。ロールモデルのサンプルを増やすことで、本当に納得のいく選択を選べると思う。これからも、出会いと学びを大切に生きていきたい。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。