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「自分に自信がなかった人」が「自分に自信がない人」に向けて発信します。 ■就活■自分探しではなく、自分づくり■心理学/教育■おすすめ本紹介 4月から働きます。

負の感情をヒントにする

僕は、就職活動の前に「人生の目標」を見つけられなかった人間だ。必ずしも就職前に見つけなければならないものでもない。でも、見つけるための試行錯誤は経験するべきだと思う。

もし、あなたが学生だとしたら、自由な時間を活用して、積極的に今までかかわったことのない世界に飛び込んでほしい。今まで関わったことのない大人と出会ってほしい。留学、バックパッカーでもよい。インターンでもいいし、NPOの活動に参加するのも良い経験だろう。

上記の記事のなかで(その一部を引用して示している)、進むべき道を定めるために、自分が知らない世界に積極的に飛び込んでいこうという話をした。進むべき道、目標は、仮決めで良い。夢中になった、没頭した、やり切ったという経験が、その人を作っていく。
そして、没頭する分野でぶつかった不条理や現実に対して、その課題解決に向けて、尽力することがその人の使命なのではないかと思っている。いわゆる「負の感情」が、その人の進むべき道を示し、その人を突き動かす。


じゃあ、僕の場合はどうだったか。はっきり言って本当に情けない学生生活を過ごしていた。
サークル、ゼミ、留学という多くの学生が思いつく、大学生に人気の「イベント」にとりあえず参加していた。参加さえすれば自分の好きなことが、自然と見つかると思っていた。受け身の状態だったのである。いわゆる没頭とは遠く離れた状態であった。没頭とは、前のめりのスタンスが必要条件だと思うからだ。
受け身や中途半端な姿勢で活動をすることは、時間の浪費と変わらないと思う。
(少なくとも留学やゼミにおいては)自分から湧き出る思いがないと、コミュニティの中で自分が果たす役割が生じないと思うのだ。何でもそうだと思うのだが、主体的に関わる中で自分の適正や強みが見えてくる。僕の場合、後から振り返っても、そこに「自分」というものがない活動をしていたと思う。

実は、留学時のサウジアラビアの友人からの問いかけでハッとさせられた経験がある。

「なんで、お前は留学しているの?何のために英語を学んでいるの?」

そんな彼は、母国で歯科衛生士としてキャリアアップするという目標を掲げ、マスター(修士)の称号を得るために留学している。それに比べ、自分は、、、、という感情になった。自分は何を大切にしているのだろうという内面的な自分への意識はこの頃から強くなった。

そして、「自己内省」から多くの学び・気づきを得た。一番の学びは、「価値観に沿った行動」の大切さだ。自分は「何を大切にしているのであろう」「何に価値を置いているのだろう」ということだ。受け身になってしまうのにはそれなりの理由がある。周りに流されて、何となく過ごしてしまうのには理由がある。

僕は、大学進学の一番の動機になったゼミの選考に落ち、仕方なく関心のないゼミに入った。あまり深く考えず、ゼミに入らないと大学生っぽくないという理由だけで興味のないことに時間を費やし続けた。サークルも同様。みんなでワイワイするほうが心の虚無感を埋められたから。留学も根本の動機は、「入りたかったゼミに落選し、ヤケクソになったから」というネガティブな動機だった。(動機は不純だったが、留学に関しては自分の未熟さを痛感した良い機会になったと思っている。海外でも何とか生活していけるという自信もついた。経済的なサポートしてくれた親に感謝したい。)

いろいろ迷い、考えた末に一つの方向性が見えてきた。
「勉強を一生懸命頑張り、大学に進学したのに自分の人生を決められないのはやっぱりおかしい。そんな状態に陥っている若者は、自分だけじゃないはず。もっと、リアルな社会との接触を増やし、自分の進む道の選択肢を増やす教育を普及させたい。若者個人のためだけでなく、日本の未来のためにもなるはず。あくまで、『勉強』は手段だ」

これは、自分の実体験と負の感情からくる課題感だ。だからこそ、僕がこの問題に関わる意味がある。ある意味で使命・ミッションだといえる。

まとめ

・自分の価値観に忠実であることで、活動に主体性が生まれる
・自己内省で価値観と向き合おう
・負の感情があなたの使命・ミッションのヒントである


最後まで読んで下さり、ありがとうございました。