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「自分に自信がなかった人」が「自分に自信がない人」に向けて発信します。 ■就活■自分探しではなく、自分づくり■心理学/教育■おすすめ本紹介 4月から働きます。

いい大人になるために

「いい大人」像を掘り下げる

以前、教育について掘り下げた際、僕自身が考える「良い大人」について触れた。何か大切なことを見失いそうになったときに、一緒に答えを探してくれるような年上の先輩みたいな存在。それを、シンプルに「価値観を押し付けない大人」、「対話をする大人」と表現した。こんな大人がいれば、新しい気づきを得られたり、新しい一歩を踏み出す勇気がもらえるような気がする。

でも、みんないい大人になれない

「良い大人」像は多くの若い人にとって、理解しやすいと思う。最低限必要なもので、定義したからである。理解しやすいが、なれない。近そうで、遠い、大阪、、、ではなく、いい大人。

なぜか、自分の価値観を押し付けないように意識しても、気がついたら押し付け同然の状態になってしまっていることがある。

一方で、普段の生活から「共感」や「多様性の許容」を自然と行っている人もいる。ビジネスの場面で必要とされるからではなく、昔からヒューマンスキルとして身についている人が多い気がする。前者と後者の一番の違いは何なのだろうということが今回の文章の主題だ。

「価値観を押し付けない人」の特徴

特徴①物差しの違いに気づきやすい

価値観を押し付けない人への特徴①は、柔軟な思考と視点である。自分と相手は違った視点から対象を見ているな、と気づくことである。言い換えるとそれは、「多様な物差しで物事を評価できる人」だと思う。一つの評価軸しか持ち合わせていない人は、物事の多様性にすら気づかない。
特徴②物差しへの理解

その先にあるのが、受容力と想像力だと思う。自分と違った価値観を受け入れようとする度量だ。違った価値観に気づけても、「その生き方は好きになれない」「理解できないし、したくない」という人も、かなり多いような気がする。この物差しへの理解がある人は、想像力が備わっている。自分とは違った環境と経験をしてきた人間であるからこそ、異なる価値観が形成される。自分が同じ経験をしたら、どのようなことを思うだろう、と今の自分の価値観から離れて、他者の文脈で物事を理解する想像力を働かせている。

で、結局どうすりゃいいの?

肌感覚では世の中の大人の7割近くが、特徴①が欠如している状態に思える。多くの大人が自分の「常識」を皆が共有していると思っているのだ。(そもそも、価値観の押し付けに気が付かず、うまくいかないことを他人のせいにしている人間が多すぎるのだが)


このような背景からか、書店には、多くのビジネス書籍が並ぶ。その中には、「相手を受け入れよう」「相手に共感しよう」など、テクニックの類が紹介されている。でも、個人的に繊細な人間の一部は「共感しようとみせていることに」違和感を感じているような気がする。だからこそ、本当に相手を理解しようとする姿勢が尊いと思うのだ。
それには、確立されたテクニックやマニュアルはないと思う。強いて言うのであれば、
・失恋・挫折などのつらい経験を数多く積むこと
・自分の気持ちに従った意思決定をすること
・上記の二つをしっかりと整理し、言語化すること

これらを継続的に行うことで、自分の意思決定の基準(価値観)を認識できる。認識できるということは、相対化しやすいということでもある。自分の基準は絶対ではないと気付けることが、懐の深い人間になる必要条件だと思うのだ。

僕自身、人に気を遣うことはできても、理解することができなかった。自分と似た経験を持っている人しか理解できていなかった。だからまずは、自分を知ることから。それが出来なければ、他者との違いも判断できないから。愚直に言語化を続け、相手を理解しようというスタンスを持ち続ける気持けていたいと思う。


最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

ロハスごりら