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「自分に自信がなかった人」が「自分に自信がない人」に向けて発信します。 ■就活■自分探しではなく、自分づくり■心理学/教育■おすすめ本紹介 4月から働きます。

「教育」について考えてみた①

いい大人ってどんな人

よく、「教育学」は他の分野と違い、いろいろな人がそれぞれの立場から持論を振りかざしやすい学問だ、と言われる。教育者は学校の先生だけではない。親、地域の人、そして「子供」と関わる全ての「大人」が当てはまる。だから、皆それぞれの教育観を持っている(はず)。
僕は、「個々の意見を鵜呑みにしなければ」そこに議論が生まれるのだから、良いことだと思っている。他の学問分野と違って、皆が「教育をうける」形で、教育に触れてきている。どのような教育をうけて、どのような教育者に教わったによって、それぞれの主張は変わってくる。「○○すべきだ!」と主張しながら、一方で全く反対の根拠を持ち出して、論理展開をする人もいる。人と人との関わりで成り立つものだから、正解は一つではない。白黒がはっきりとつかない中で、「大人」と「子供」がお互いの正解を見つけていくものだと思ってそれ以上考えることをやめた。

ただ、一つの正解はなくても、絶対間違っている教育はあると思っている。
それは、「教育する側」が自分自身の価値観を押し付けることである。(往々にして、そういう人は、「価値観を押し付けている」という自覚が無い。)子供を「動かす」ためには、子供の思いやモチベーションがあって、それを組み立てながら、背中を押したり、一歩を踏み出すサポートをする必要がある。教育する側にも「実行意図」はあるが、それだけを前提にしてコミュニケーションをとってしまっては、アウトだと思うのだ。これは、部下をマネジメントする上司にも言えることだと思う。

残念ながら、僕自身も部活動や学校生活で教師から「価値観の押し付け」を受けてきた、と振り返って実感している。当時は教育に関する知識も全くないし、自分や社会の在り方について深く内省する習慣もなかった。だから、「価値観の押し付け」があっても、「なんとなく変だな」くらいの違和感を抱く程度だった。中学生くらいまでなら、「大人の言うことは間違っていない」と思っている子供も多いと思う。もし、これを読んでいる10代の子がいたら、伝えたいことがある。

「多くの大人は、物事を自分の都合の良いように解釈し、それを他人に当てはめる。」
大人だって、本当は子供だ。顔や体だけ大人っぽいだけだ。(老けているとはいってない)」

確かに働いて家族を養ったり、大人は大変なことも多い。責任だって重い。だけど、子供も学校の勉強や人間関係でいろいろ大変である。みんなそれぞれの「大変さ」を抱えているのだ。

僕は、多くの人と同じように「恩師」と呼べる教師に出会えなかった人だ。もちろん、好きな先生はいた。でも、「あの人がいなかったら、今の自分はいない」みたいな感情になったことは、残念ながら、ない。
今振り返って、「こんな教師や大人に出会えてたら良かったな」と思う人物像がある。

いい大人、かっこいい大人の要素はたくさんあると思うが、そのなかでも重要だと思う要素がある。それは、「対話をする大人だ。人の気持ちや感情に耳を傾け、受け入れてくれる安心感だったり、「どう思うかという意思を尊重してくれる人である。もし、これを読んでいる人の周りにこのような大人がいたら、大切にしたほうが良い。その人は、「価値観の押し付け」をすることがないと思う。そして、そのような大人は意外と少ない。

ロールモデルを見つけよう

若い時に、ロールモデルや憧れとなるような大人との出会いがあった人は、運が良い。ただ、運のせいにしてても、何も始まらない。良い出会いの確立をあげるためにも、いろいろな世界、いろいろな場所に飛び込んでみよう。たくさん行動しよう。どこかに、かっこいい、いい大人はいるはずだ。

以前、「人との出会い」と「自分づくりをする時間を取る大切さ」を記述した記事を書きました。お時間がある時にでも読んでいただければ、嬉しいです。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。


ロハスごりら