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「自分に自信がなかった人」が「自分に自信がない人」に向けて発信します。 ■就活■自分探しではなく、自分づくり■心理学/教育■おすすめ本紹介 4月から働きます。

就活と本当に大切なこと

2019年3月1日。20卒大学生の就職活動が正式に解禁された。早くから動き出していた学生もこれから本格的に就活を始める学生も、洪水のように溢れかえる情報と他人の意見に惑わされず、自分の人生を決めていってほしい。ちゃんと納得をして。
私も数年前に多くの人と同じように就職活動をした。他の人と少しだけ違うところは、就職活動を2回行っているということ。1回目は普通に学生として、2回目はフリーターとして就職活動をした。いわゆる「就活浪人」だ。「就職活動という短く区切られた時間の中で、自分の人生を決められなかった。」そう言えば聞こえは良いかもしれない。残念ながら、ただ単に準備が足りなかっただけだ。それまでの大学生活で様々なことに挑戦し、自分の人生の方向性を仮決めできなかったのだ。(大学生活という「より良い人生について考えるモラトリアムの期間」をいかにうまく活用するかについては、また後日に書き連ねたい。)

思えば、これまでは敷かれたレールの上を歩いてきた。高校受験も大学受験も頑張った。志望校に受かることは幸せを保証することだ、と信じ切っていた。だから脇目も降らずに勉強に没頭できた。努力をすることに疑いを持つことなど、それまでは一度もなかったのである。しかし、肝心な就職活動に限っては自分の中に明確な基準を持っていなかったのだ。これまでのライフイベントの中で最も大切、と言っても過言ではない、自分の人生の方向性を決めるイベントなのだ。
数年前の3月は自分にとって、苦しすぎる日々だった。毎日のように説明会に足を運んだ。企業の人事の人の話を必死にメモをした。家に帰ってメモを見返しても、何も心が動かなかった。にもかかわらず、来る日も来る日も、メモを取り続けた。そして、3月は終わった。
何が足りないのかには気づいていた。繰り返すが、自分の中にある意思決定の基準や大切にしたい価値観が明確ではなかったのである。でも、もう手遅れだと思っていた。とりあえず、現実から目を背けるために、秋から取り組んでいた自己分析を何度も繰り返した。
「『絶対内定』を3回も繰り返せば、ジブンは見えてくるはずだ、、、」「このまま自分を騙して、内定をもらってしまえば、ラクだ。」
そんな中途半端な気持ちで面接を受けても受かるはずがない。「正式」な面接解禁日である6月が始まると、連日のようにお祈りのメールが来るのである。

短期のインターンに参加をしても、選考に有利になることはあるが、自分は見えてこない。何も行動せずに自己分析を繰り返しても、偽りの自分が見え隠れするだけ。
「失うものは何もない」という状態になってはじめて、自分に向き合えるようになった。半年~1年といった長期のインターンに参加することを決意した。民間企業であろうが、行政だろうが、NPOだろうが、はたまた大企業だろうが、ベンチャーやスタートアップだろうが、本質はおんなじ。「どのように社会に貢献したいか。」「どのような仕事に誇りとプライドを持てるか。」「どのような雰囲気の職場で働きたいか。」「どのような自分が好きか。」
選考を意識せず、じっくりと腰をすえて、自分と向き合い、対話することで本当の自分が見えてくる。

親からの同意は得られなかったし、地元の友達からは、「格好つけてるだけだろ。」と馬鹿にされた。でも、就職活動からは逃げても、自分と向き合うことからは逃げていないし、自分の人生はあきらめていない。だから、自暴自棄にはならなかったのだと思う。

やってはいけないことは、自分の気持ちに嘘をついたり、向き合わずに生き続けることだと思う。そんなことをしたら、自分も周囲の人も幸せにできない。大切なことに気が付くことは、早いにこしたことはないが、遅すぎることもない。サンプル数は1だが、浪人してもなんとかなる。結果は自分次第だ。
今の就活制度に異議を唱えるつもりは全くない。「日本の就活は、○○だ。」と不満を述べる学生も多いが、全ては自分の心構え次第だ。
就活という枠に縛られず、失敗と学びを繰り返しながら、本当の自分をつくっていこう。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

ロハスごりら